外反母趾や偏平足など足が変形する原因とは?
どうも、ユニソルの小田です。
昔と比べて足が変形してきたと感じることはありませんか?
足の変形と言ってもピンとこないかもしれませんが、毎日測定会を開催していると、外反母趾(がいはんぼし)や偏平足(へんぺいそく)の人は本当にたくさんいらっしゃいます。
今回の記事では、外反母趾のように足型が変形する人の共通点を明らかにし、その対策についても書いていきたいと思います。
足の構造
足の変形について具体的に知るためには、まずは足の構造についての知識が必要になります。
と言っても、詳しく知る必要はありません。
知っておいた方が良いことは、筋力と骨格の関係です。
足の裏の3つのアーチ
足の裏には3つのアーチがあります。
図にあるように、足の裏には指の付け根を走る横アーチが1つ、内側と外側に縦アーチが2つ、合わせて3つです。
この3つのアーチの役割は主に以下の3つです。
3つのアーチの3つの役割
1.動く
立って動く時の原動力になります
2.維持する
体の荷重を支え姿勢を維持したり、骨格の正しい形を維持します
3.吸収する
地面からの衝撃を吸収し、体を守ります
この3つの役割を担うアーチが崩れてしまうと、
真っ直ぐに立たなくなり、うまく動くこともできませんし、
骨格も変形して、姿勢も悪くなります。
さらに動くたびに地面から強い衝撃を受けてしまい、足腰の痛みが大きくなってしまいます。
3つのアーチは足の裏から体全体を守るためにとても重要な役割を果たしているんですね。
3つのアーチと骨格の関係
足とはどの部分なのかというと、足首から下の部分のことを指します。
足は28個の骨と3つのアーチで構成されています。
上で書いた3つのアーチの役割に、維持するという機能があります。
この役割は、姿勢を維持したり、骨格を正しい形に維持するという意味です。
足の骨格には、体を支える理想的な形があり、3つのアーチがその形を維持しています。
だからもし3つのアーチが崩れてしまうと、足の骨格が変形を起こし、足の裏の形に歪みを生じさせてしまうわけです。
それでは足の裏の形が歪むとどんな風に変形するのかを見ていきましょう。
足の変形の種類
下の画像が理想の足型です。
色が赤いところほど圧力が強くかかっています。
親指に色がついて、土踏まずに沿ってカーブを描いています。
ひらがなの「う」という形で色が付くのが理想の足型になります。
足の裏のアーチが弱くなると、この形が崩れてしまいます。
偏平足(へんぺいそく)とハイアーチ
<扁平足(へんぺいそく)>
扁平足は土踏まずが無いまたは低い状態ですね。
3つのアーチの中の内側縦アーチの崩れが原因です。
扁平足は、地面からの衝撃を吸収できないため、足の裏だけでなく、膝や股関節など身体の様々な部分に影響が出ます。
<ハイアーチ>
ハイアーチは逆に土踏まずが高すぎる状態です。
ハイアーチは、甲高でアーチが高くなりすぎて、足の裏の真ん中全体が浮いてしまい、接地面積が小さくなってしまう足型です。
指の付け根部分とかかと部分に負担がかかり、タコや魚の目の原因になります。
また、足裏の接地面積が小さいと、足元が不安定になり、他の筋力で不安定さを補わなければなりません。
そのため筋力が低下してくると、足が疲れやすくなったり、膝に負担がかかり痛みの原因になります。
外反母趾(がいはんぼし)と内反小趾(ないはんしょうし)
どちらも原因は横アーチの崩れが原因です。
<外反母趾>
外反母趾は写真のように親指の付け根が飛び出してきて、親指が内側へ変形します。
<内反小趾>
内反小趾は小指の付け根が飛び出して、小指が内側へ変形してきます。
横アーチが弱くなると開張足(かいちょうそく)と呼ばれる、横にベタッと広がった足になります。
そこに靴で指先に圧迫を受けて変形を引き起こすと言われています。
また、横アーチが弱くなると、指の付け根にタコや魚の目ができやすくなったり、神経の圧迫により痛みや痺れが出てしまう人も少なくありません。
ここまででお分かりいただけたと思いますが、
足が変形する人の共通点は、
足の裏の3つのアーチが低下しているということです。
足の裏の筋力である3つのアーチは、日常生活の中で知らない間に弱くなっていきます。
どんな日常生活が原因になるか以下に書きたいと思います。
3つのアーチが低下する原因
先ほどお話したように、変形が起きる原因は、足裏の筋力の低下です。
足裏の3つのアーチが弱くなると、筋力の落ちた足は体の重みに耐えられなくなり、変形していきます。
だから足の変形を予防するためには、3つのアーチが低下しないように、要するに足の裏の筋力を落とさないことが必要になります。
では、足の裏の3つのアーチはなぜ弱くなるのでしょうか?
3つのアーチが低下する原因は主に3つあります。
原因1.足の指を動かす運動をしない
原因2.運動する習慣がない
原因3.靴が合わない
これらの3つが原因となり足裏のアーチが弱くなり、足型が変形してしまうわけですね。
外反母趾の対策は
足を変形させないためには、足の裏の3つのアーチが弱らないようにしなければなりません。
そして、足の裏の3つのアーチが弱らないようにするためには、上の3つの原因を日々の生活の中で取り除く必要があるのです。
要するに、
1.足の指を動かす運動をする
2.運動を習慣にする
3.自分の足に合う靴を履く
これら3つを指針に行動していけば、足の変形を抑えることができるということです。
今回は「1.足の指を使う運動をする」について書いていきたいと思います。
足の指を使う運動
足の指を使う運動は足の裏のアーチを鍛えるのに最適な運動です。
1.ウォーキング
指を意識して歩くことはほとんどないかもしれません。
歩くときの合言葉は、「最後は親指」です。
どういう意味かというと、地面に着地するときを最初、地面から足が離れる時を最後とすると、
最初はあまり気にしなくても構いませんが、最後、つまり地面から足が離れるときは親指で蹴り出すようにすることが大事です。
現代人は靴を履いて歩きますので、指を使わなくても歩くことに支障はありません。
だからほとんどの人は歩くときに指を使っていません。
指を使わないでいると、指は浮いてしまいます。
浮き指というやつですね。
浮き指は特に横アーチを弱くしてしまいます。
先ほど書きましたように、横アーチが弱くなると、開帳足といって平べったく横幅が広がる変形を起こします。
とにかく「最後は指」を忘れないようにしてください。
もしあなたが歩き方についてもっと詳しく知りたいと思うなら、ユニソルのウォーキング教室に参加してみてください^o^
2.足指広げ運動
足の指を思いっきり「パッ」と広げましょう。
そして思いっきり「ギュッ」と握りましょう。
パッ、ギュッ、パッ、ギュッの繰り返しです。
他にもグーチョキパーと足指ジャンケンをしたり、
タオルを足の指でつかんで集める運動も良いですね。
一番自分がやりやすい運動を選んでください。
3.背伸びの運動
つま先立ちの運動ですね。
どんな運動にも当てはまりますが、回数をたくさんやろうと思うと、絶対に続きません。
回数は少なくても構いませんから、とにかくスキマ時間に指先に力を入れて背伸びの運動をしましょう。
ということで、今回は以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今後は、足の裏の筋肉にも意識を向けて生活していきましょうね^ ^