老化する人としない人の最大の違い
どうも、ユニソルの小田です。
今回は老化する人としない人の最大の違いについて書いていきます。
老化を早める原因は、食生活や運動習慣、スキンケアなど様々ありますが、
今回はもっと根本的な原因を追及していきたいと思います(^o^)
すべてはマインドで決まる
老化に1番大きな影響を与えるのは、実はマインドです。
マインドとは、考え方とか気持ちのあり方という意味です。
え?考え方がそんなに影響ある?
と思うかもしれませんが、実は影響大なのです。
どんなマインドを持っているかによって、健康状態はもちろん老化の進行具合や、寿命にまで影響が出るということが、科学的な調査によって明らかになっています。
それをマインドセット効果といいます。
未来が明るい人は長生きする
イェール大学の研究で、中年の男女を20年にわたって調査したところ、加齢をポジティブに考えている人たちは、加齢をネガティブに考えている人よりも、平均寿命が7.6年長かったという結果が出ています。
年齢を重ねることをポジティブにとらえ、未来を明るく考えている人の寿命は実際に長くなるのです。
他人を信用する人ほど長生きする
また、デューク大学の研究によると、55歳以上の成人で、「人を信用できる」と思っている人と、「人は信用できない」と思っている人の15年後の生存率を比べると、
「信用できる」と思っていた人は60%が生存していたのに対し、「信用できない」と思っていた人は逆に60%がすでに亡くなっていたという結果が出ています。
他人を信用する人ほど長生きするということですね。
マインドセット効果、恐るべしですよね(・_・;
老化の原因となる2大マインド
この記事の趣旨は、マインドセット効果を利用して、老化の進行を遅らせましょうということです。
そのためには、老化を早めてしまうマインドを知らなければなりません。
では、老化を早めるマインドは何かというと、以下の2つになります。
加齢マインド
現状維持マインド
この2つです。
それぞれ詳しくみていきましょう。
加齢マインド
加齢マインドについては、「足腰に痛みが出る人の3つの共通点」でも書きましたが、今回はさらに深く掘り下げたいと思います。
毎日測定会でたくさんの方とお話していると、「高齢だから歪んでて当然だ・・」と言う方はとても多くいます。
このような「高齢だから仕方がない」という考え方を「加齢マインド」と私は呼んでいます。
この問題点は何かといったら
「高齢だから仕方ない」と考えてしまうと、足腰を強くしていこうという気持ちが湧かなくなるということです。
要するに思考停止状態になって、痛みの出ている体を自分で改善しようと思わなくなるわけです。
学習性無力感
アメリカの心理学者、マーティン・セリグマンによって、
犬が立っている床に電気ショックを流すという実験が行われました。
2つの部屋を用意し、一方の部屋には、飛び越えられるぐらいの柵を用意し、電気が流れたらジャンプして柵を飛びこえて逃げられるようにしておきます。
もう一方の部屋には、飛び越えられない高い柵を用意して、電気ショックから逃げられないようにしておきます。
この実験によって分かったことは、どうやっても逃げられないという経験をした犬は、
仮に逃げられる状況になっても、逃げようともしなくなるということです。
「どうせやっても無駄だ」とか「頑張っても意味がない」という心理を学習性無力感といいますが、
犬だけでなく人間も、この無力感を持ってしまうと、やればできる環境にいても、挑戦しなくなってしまいます。
やれば解決できるのに、あきらめて挑戦しなくなることは、加齢マインドも全く同じですね。
加齢マインドになる原因
加齢マインドは、高齢になったら全員が身につくマインドではありません。
高齢になっても、前向きに痛みの対策をしたり、様々な活動をしている人はたくさんいます。
では、この違いはどこからくるのでしょうか。
1番の原因は、主に治療する人が、「年だから仕方がないね」という言葉を使いすぎていることです。
「足腰に痛みが出る人の3つの共通点」でも書きましたが、腰痛で病院に行っても、約85%は原因不明扱いになります。
そのときによく言われるセリフが、「年だから」です。
一般の人が言うならともかく、治療する人にこのセリフを言われてしまうと、「年だから仕方がない」というマインドを持ってしまうのも当然ですよね。
原因を探すのが面倒なだけ
痛みには原因がありますが、加齢は痛みの原因ではありません。
加齢になると
→筋力が弱くなります→
筋力の低下とともに、骨格が歪んでいきます
→・・・
加齢によって様々な影響を受けることは確かですが、加齢→痛みではありません。
加齢→〇〇→痛み
加齢と痛みの間に入る原因は、人によって様々です。
そこを深掘りして解決策を探すことをしないで、「原因は加齢です」と言うことは、
いやいや、それって「分かりません」と言っているのと同じでしょって話です(^_^;)
だから、足腰の痛みに関して、今後もし「加齢です」とか「年だから仕方ないね」と言われたら、
「原因を調べることを放棄したな」と思うようにして、そんな言葉は鵜呑みにせずに、希望を捨てないようにしましょう。
現状維持マインド
老化を早める2つめのマインドは、現状維持マインドです。
現状維持マインドは、
「今まで通りにしていれば今と同じ状態が続いていくんだから、今のままでいいや」
というマインドです。
普段から良い習慣を続けている人が、その現状を維持するというならそれは良いことです。
プロのアスリートは体のコンディションを整えるために毎日ストイックにトレーニングや良質な食生活をルーティン化していますよね。
でも何もしていない人がその現状を維持したら、
それは、何もしていない状態を維持しているだけですから、
それでは体の健康状態や心の健康状態は維持されないですよね。
なぜなら何もしなければ、年齢とともに体も心も老化していくからです。
ここに現状維持の問題点が潜んでいます。
現状維持マインドの問題点は、現状維持は簡単にできると思いこんでしまい、何もしない=現状維持だと勘違いしてしまうことです。
現状維持でいいやと思うことと、実際に現状を維持することはまったく別の話です。
老化の流れに逆らって、同じ位置にとどまることは、私たちが想像する以上にパワーを必要とするのです。
だから、今のままでいいやと思って、特段何もしなければ、どんどん老化は加速していきます。
現状維持マインドがロコモを引き起こす
ロコモティブシンドローム(略してロコモ)という言葉がありますが、聞いたことありますでしょうか?
筋肉、骨、関節、軟骨、椎間板といった運動器のいずれか、あるいは複数に障害が起こり、「立つ」「歩く」といった機能が低下している状態をいいます。
要するに運動機能が衰えてきて、自分ひとりで立ったり歩いたりすることが難しくなっていくことをいい、それは体の退化を意味しています。
年齢と共に筋力量は減っていき、運動機能は衰えていきますが、
現状維持マインドがあると、その状態を放置してしまうためロコモを引き起こしやすくなります。
何も対策をしないということは、衰える筋力をそのまま放置し続けるということと同じなのです。
現状維持マインドになる原因
現状維持マインドは、加齢マインドよりもある意味やっかいなマインドです。
なぜなら、現状維持を求めるのは、人間の本能の問題だからです。
人間の本能は、自分の命を第一優先で考えますから、安全安心な状況を無意識に求めます。
特に大昔は、常に自然の脅威や野生動物などで命の危険と隣り合わせだったため、
初めての場所に行ったり、未経験のことを新たに行動することは避けていました。
これまでと同じ生活を続けることが、安全だったわけです。
人類は何千年、何万年もそのように命を守ってきたわけですから、
安全に生活できる現代においても、この本能が働いて、現状をキープしようとするのです。
考え方で行動が変わる
私たち人間は日々たくさんの行動を選択して生活しています。
ほとんどは無意識の中で選択しているので、迷って決めることは1日の中でそんなに多くは無いのですが、
「今日は何の晩御飯を食べようか」とか、「この道を通ろう」とか、「こんな言葉を発しよう」とか、無意識の中での選択は何千回どころか、何万回と言われています。
普段は無意識ですが、
行動する前には心の中で選択しています。
ここで重要なことは、心の中の選択はどうやって決まるのかということです。
答えはマインドです。
どんなマインドを持っているかで、無意識の心の中で選択が行われ、
その選択により行動していくのです。
例えば、時間は守らなければならないというマインドを持っている人は、無意識に時間を守るための行動を選択します。
親はこうでなくてはならないという理想の親というマインドがあると、そうなるような行動を無意識に選択していきます。
同じように加齢マインドがあると、「こうなったのは加齢だから仕方がない。何をやっても無駄だ」というマインドで行動を選択してしまいますし、
現状維持マインドがあると、無意識のうちに同じ行動を選択していくことになります。
老化を防ぐパラダイムシフトとは?
これまで当たり前だと思っていた常識や枠組みをパラダイムと言い、
これまで信じていたパラダイムが変換されることをパラダイムシフトと言います。
普段たくさんの方と足腰の話をしていると、加齢マインドだけでなく現状維持マインドも両方セットで持っている人はとても多いと感じています。
このマインドがある限り、これまでの行動を変えることはできません。
しかし、ここまで読んでくれているあなたには分かってもらえたと思いますが、この2つのマインドが老化の元凶になっているのですから、
このマインドを別のマインドに変えれば、現状を変えることができるというわけです。
要するにパラダイムシフトが必要になります。
老化を防ぐには主人公マインドが必要
解決策は、主人公マインドを持って、良いことを習慣化していくことです。
まずは2大マインドを主人公マインドに書き換えていきましょう。
主人公マインドはその名の通り「自分は主人公なんだ」と思うことです。
加齢マインドも現状維持マインドも、どちらもチャレンジしなくなるマインドですから、
それは自分で人生の舵取りができなくなることを意味しています。
要は他人や回りの状況に振り回されている被害者です。
被害者になってしまうと、現実は悪くなる一方です。
だから、「自分は主人公だから、現実はいくらでも変えられる」というマインドを持ってください。
マインドが変われば、今の現実は確実に変わっていきます。
現状維持マインドを変える効果的な方法
主人公マインドを持つことができたら、
これまでの流れを変えていくために、今までやってこなかった習慣づくりをしていきましょう。
習慣化については、こちらの記事をご覧くださいませ↓↓
今回は、現状維持マインドを吹き飛ばす方法をシェアしたいと思いますので、ぜひ習慣にしてください。
その良い方法は、「GOOD&NEW(グッドアンドニュー)」という方法です。
これは、アメリカの教育学者の人が考えた方法なんですが、
新しくて楽しいことを毎日必ず1つは探すという方法です。
本当は日記に書いたりとか、毎日ブログに書いたりすると良いのですが、そこまではなかなか出来ないと思いますので、まずは寝る前に布団の中で心の中に思い浮かべてみてください。
「今日あった新しいこと、楽しいことは何だったかな」と必ず1つは寝る前に見つけてください。
新しいこと、楽しいことは、本当に些細なことでかまいません。
コンビニの新しいプリンがおいしかった
普段右足からお風呂に入っていたが、今日は左足で入ってみた
いつもと違う道を通って買い物に行った
普段話さない人と話した
などなど
とにかく何でも良いので、必ず一つは探してください。
これが習慣になると、普段から新しいことや楽しいことを探す癖がついてきます。
これが現状維持マインドを吹き飛ばす最も簡単で効果的な方法です。
あなたもぜひやってみてください。
ではまた(^o^)